説明
国鉄の石炭車セキ3000は、主に北海道で炭鉱から積出港への石炭輸送に活躍したホッパー車です。車重14tに加えて石炭30tを満載したセキ3000を50両ほど連結した、2400tの運炭列車が、夕張や芦別などの“ヤマ”と呼ばれる炭鉱地域から、積出港の小樽や室蘭などに向けてD51などに牽引されて、北海道の大地で活躍しました。車体側面には、制限速度65km/hを表わす黄色帯と“道外禁止”の文字が記され、独特の雰囲気を醸し出しています。
岩見沢から追分、苫小牧を経て室蘭までの室蘭本線は、緩やかな下り勾配と平坦な線区で、D51北海道形が単機で日本一の重量貨物列車を牽引し、蒸気機関車ファンの人気を集めました。
セキ6000は当初北海道における石炭輸送に従事しましたが、相次ぐ炭坑の閉鎖に伴い活躍の場所を追われて、最後は山口県の宇部地区と北九州で石灰石の輸送に使用され1998年度まで活躍しました。
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