説明
京急では1985(昭和60)年より、1000形の置換え用として1500形を投入しました。普通鋼製の車体は地下鉄 乗り入れ規格に準拠した形の前面貫通型、18m級片側3扉の配置が採用され、客用扉は幅1300mmの両開 き扉となりました。扉間には戸袋窓のほか、2連の1段下降窓が設置されています。前面はスイング式プラグド アが採用され、フロントガラス周辺を一段窪ませるデザインが採用されたほか、3枚のフロントガラスおよび前 面表示窓周辺が黒色に塗装されて一体感を強調しています。車体塗装は京急一般車標準のバーミリオン で、窓下に白帯が入れられました。制御方式は界磁チョッパが採用され。4両編成が製造されて活躍が始ま りました。その後も1500形の増備が続けられ、1988(昭和63)年製造のグループからは車体がアルミ製に変 更されて側面の戸袋窓が廃止されたほか、1990(平成2)年からは制御装置がVVVFインバータ方式のもの に変更されて、1993(平成5)年まで製造されました。2001(平成13)年より順次更新工事が行われ、鋼製車 の戸袋窓が埋め込まれた他、2006(平成18)年からは界磁チョッパ制御車のVVVFインバータ化改造が行わ れています。