説明
西武鉄道10000系電車は1993(平成5)年12月に登場した特急型電車で、それまで運用されていた5000系「 レッドアロー」の置換え用車両です。ビジネス、レジャー双方の需要に対応し、「ゆとりとやすらぎの空間」をコ ンセプトとして開発されました。西武秩父線の勾配区間に対応し、またダイヤ組成上他の車両と走行性能が 揃っている事が望ましいことから、足回りの機器は廃車された101系・5000系のものが活用されています。愛 称は「ニューレッドアロー」と名付けられ、頭文字となる「NRA」をあしらったロゴが車体に表記されました。 1993(平成5)年に新宿線系統の特急「小江戸」として運転を開始したのち、5000系を順次置換えつつ池袋線 へと活躍の場を広げながら、1995(平成7)年までに11編成の増備が進められました。2003年(平成15年)に 追加製造された10112編成は仕様が変更され制御方式がそれまでの抵抗制御式からVVVFインバータ式と なりました。 2011(平成23)年には5000系を髣髴とさせるラッピングを施した編成が「レッドアロークラシック」として登場し、 大きな話題になりました。